『eスポーツ JAPAN CUP』について思うこと

Yossy
LG CINEMA 3D Presents 第 3 回 eスポーツ JAPAN CUP

久々の更新ですが、今回は『eスポーツ JAPAN CUP』について思うことを書いてみます。

いつものことながら他意があるわけではありません。

eスポーツ JAPAN CUP

「eスポーツ JAPAN CUP」とはどのような大会か。公式サイトの解説は以下のとおりです。

国内では唯一となるフランチャイズチーム対抗戦によるeスポーツ大会です。
全国から各地域を代表するチームが一堂に集結し、世界のeスポーツ界で絶大な
人気を誇る 複数のゲームタイトルで競い合い、日本一を目指します。

http://e-sportsjc.jp/about/

Jリーグのような地域を中心としたチームを企業が運営し、
対抗戦を行なっていくというものですね。

参加チーム

これまでに2回が開催され、4チームが大会に参加しています。

先日、新たな参加チーム「戸田サイコロティクス」の Facebook ページがオープンしました。こちらのチームを運営するのが、eスポーツプロデューサー犬飼博士さんが所属するエウレカコンピューター株式会社です。
これを知って、今回なんとなくエントリを書いてみようという気持ちになりました。

参加チーム

各チームについて調べてみたところ、「東京ストロベリーフィールズ」の運営母体がよくわからないのですが、「ストロベリーフィールズ」で検索するとアパレル関係の会社が上位に出てきました。ただ、直接関与があるのかよくわからないので保留的な感じにしています。

「eスポーツ JAPAN CUP」について個人的に思う2つのこと

自分は Negitaku.org でこちらの大会の情報を紹介したりしているのですが、以下の2点がものすごく気になっています。

  • 1. チームに大会以外の活動実態がない点
    2. 大会がスポンサーとメディアに向けて運営されている感じがする点

1. チームに大会以外の活動実態がない点

これは上記リストからチームのサイトをみて頂ければわかりますが、ほとんど更新がありませんし書いてあっても大会の告知と報告だけです。

フランチャイズチームによる対抗戦、
というコンセプトの大会なわけですが
活動実態が無いのでどんなチームなのか、
大会に向けてどのような努力をしているのか、
プレーヤーはどんな人なのかといった点を含めて
ストーリー作りができていないと思います。

2. 大会がスポンサーとメディアに向けて運営されている感じがする点

いままでのメディア展開を見ると以下のような印象を受けます。

  • 大会を定期的に開催しているという実績作りをしている
    CS放送で大会が番組として放送されたという実績作りをしている
    スポンサーを配慮したプレスリリース

1 の件も含めて、プレーヤーのためにやっているという印象よりも、
上記3点のためにやっている大会という印象が強いです。

これは、この市場が未成熟なのでメディアに取り上げてもらう事で
コアゲーマー以外のライト層にも広く認知させていきたいということでやっているのだろうと推測できます。

でも、地域密着的な感じでチームを応援しましょうというコンセプトなのに
所属しているプレーヤーの普段の活動について全く知ることができない状況です。

実際、所属しているプレーヤーの方もチームのためというよりも
大会の時だけオファーを受けてチームに所属しているという建前で参加しているというのが正しい状況でしょう。

「eスポーツ JAPAN CUP」のキモは、各チームが大会に臨む上でこんな努力をしてきました、というストーリーを観客に見せることで共感を得て応援をしてもらうことだと思っています。

でも、いまのところそういう感じではなく、メディアで取り上げてもらい認知度を高めるということに注力した展開になっていると思います。

これだと運営とスポンサーだけが盛り上がっていて、
応援したいと思うコミュニティは蚊帳の外という感じじゃないでしょうか。

個人的には、この分野について見識のある犬飼さんが所属する
「戸田サイコロティクス」がこの状況を変えてくれることに期待しています。

ここまで書いたものを読んでみると、単なる運営批判に見えますが、
運営者の方が「eスポーツ」というものを普及させようと
努力されていることについて自分は理解しているつもりです。

それはわかっていますけど、実際はその思いが届いてないよね、
ということを言いたいのが今回のエントリです。

余計なことは書かない方が良かったなー、
と後で思うかも知れないけどあえて書き込んでみた次第です。

追記: 2012/08/28

インタビューをさせていただき、内容についてまとめた記事を公開しました。

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コメント 5件

  1. 筧誠一郎
    eスポーツ JAPAN CUP運営委員長の筧です。 エントリありがとうございます。 まさにご指摘の通りで、走りながら体制を整えている状態で 至らないところがまだまだ多く、その状況の情報発信も 満足に出来ていないところは忸怩たるものがあります。 こちらから取材依頼をお願いすれば良かったのでしょうが 思いが至らずご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。 ここで多くを書き連らねることは出来ませんので歴史的な 部分での問題点はどこかでお話しさせて頂きますが 現在の取り組みを書かせて頂きますと、地域という点では、 今回、先陣を切ってGAMES okinawaがFIFA部門で 沖縄大会を開催し、代表選手を選考し、次回の大会に選手を 連れてまいります。今後徐々に他部門大会を増やしてく予定です。 他チームでも資金と体制が整い次第地方大会を開催していく事が 重要と考えておりますが、まだ、各チームともやる気はあるのですが 資金面、人材面でそこまでは追いついていない状況であります。 ただ、私たちが定期的な開催を行うことでいくつかのチーム スポンサーも検討が始まっておりますので、これについては 徐々に解消されていくと考えております。 現在各チームメンバーはご指摘の通り、大会の時だけ顔を合わせる メンバーですが、お陰様で2回の大会を経ることで異部門選手間の 交流も始まっておりますし、遅きに失してはいますが、まさに昨日 チームの選手にスポットを当てたネットメディアでの番組企画を チームの代表の方と会議をしていたところですので、こういった 取り組みも行ってまいります。 あと、 >大会がスポンサーとメディアに向けて運営されている感じが >する点 についてですが、実のところを申しますと私どもも第一回大会は TOKYO GAME NIGHT!様が行っている阿佐ヶ谷ロフトAのような こじんまりした場所でスタートしようと思っていたのですが 偶発的にLG様にスポンサードして頂けたおかげで第一回大会は 素晴らしい場所で開催することが出来ました。 これについては第2回にスポンサーについて頂いたJINS様も 日テレG+様も、その他の協賛各社様もそうですが、まだマス的には 知られていない日本のeスポーツシーンを盛り上げようという 皆様の温かいご厚意でしたので、それに応えるべく頑張って いることは事実です。 ですが、それにより選手の皆様、eスポーツシーンを取り巻く 皆様の不安をあおるようなことがありますと、それは私どもの 不徳の致すところでございまして素直にお詫びせねばならない ところです。 このようなご意見・ご指摘を深く胸に刻み検討し、前に 進んでいきたいと存じます。 今後ともご指導ご鞭撻、宜しくお願い致します。
  2. Yossy✓
    筧さん お世話になっております。 失礼ともとれるエントリに丁寧なご説明のコメントありがとうございます。 前回大会を会場で拝見してあの規模のイベントを見事に作り上げ 定期的に開催を実現されていることに感銘を受けましたが、 一方でエントリに書いたような印象を持ったのも事実でした。 ブログエントリという形ではなく、 直接ご意見申し上げれば良かったですね。大変失礼しました。 そのうち、より詳しくお話を聞かせてください。 今後ともよろしくお願いいたします。
  3. 犬飼博士
    こんにちは。エウレカコンピューターの犬飼です。 ESWC2008以後、eスポーツ用のプラットフォーム「eスポーツグラウンド」開発に時間を割いており大会やイベントをできていなくてごめんなさい。 コンピューターゲームの中にスポーツを見出した、若者たちが創発した「eスポーツ」というアイデア。「普遍と変化」、「野性と理性」、「科学と芸術」を同時に持ち合わせるどうにもかっこいい感じ。 噂に聞いたバーチャファイターの鉄人たちのレバーさばきが、 あの時目撃したFatal1tyの神ショットが、 世界大会での日本選手のかっこ良さ、悔し涙、笑顔、熱狂が忘れられず、 いまだに好奇心が尽くることなく、日々目が覚めている間は「eスポーツ」という未踏の森に飛び込んで夢中で遊んでいます。 久々にPCやコンソールの大会に関わることにしたとたん、Yossyが名指しで期待をしてくれたのでコメントを書くことにしました。  今までの『eスポーツ JAPAN CUP』に関して、僕もYossyの指摘を十分に感じています。 TVやCDというメディアを使って日本のエンターテイメントを盛り上げてきた、筧さんが得意なことを人生を賭けて全力でやっていこうとしており、とても筧さんらしいなと見ています。 コントローラーやマウスを持つのが得意な人はコントローラーやマウスで貢献し、プロデュースが得意な人はプロデュースで貢献するのが一番いいと思います。 コントローラーやマウスだけでなく、毎日スーツを着てプロデュースという方法でプレイするプレイヤーも必要だと僕は思います。筧さんもまたプレイヤーのひとりだと僕は思っているのです。 eスポーツとはそんな懐のでかい文化だと思います。 そんな筧さんに『eスポーツ JAPAN CUP』でチームをやってみないかと提案されて、 eスポーツチームを運営するという「事業」を初めてみることにしました。 ですが、みんなは何を喜んでくれるのか?売り物になるのはなにか?本当に手探りです。 実際、まだ選手も決まっていません。最初の選手は他のチームが設立時にそうしたように、足並みを揃えるために、大会本部が決めた選手をアテンドしてもらうという方式を取ることにしました。 実は監督だけは決めました。近日中に監督を発表しようと思いますが、 監督自信も「監督ってどうするんですか?」という手探りです。 Jリーグのように地元の戸田に居住できる人材で、選手を選考して雇用できたらいいのですが 僕やエウレカの社員が個人で数万円づつカンパすることだけが決まっており、とても雇用できるような状況ではありません。 チームを運営するための資金や物品をだしてくれるパートナーは一件も決まっていません。 パートナーにお返しできることもこれから考えていくところです。 「戸田サイコロティックス」はそんな手探りで、手が届く身近なところからやっていこうとしているチームです。 なのであえて今は「埼玉」とせず僕らが毎日通う会社のある「戸田」の名前をつけました。 まずは、エウレカの周りの人から、手渡しで熱を広めて行こうと思っています。 「戸田サイコロティクス」のストーリーをこのように始めて、続きをできるかぎりみなさんに伝えていきたいと思います。 「eスポーツ」はスポーツなので  実際に試合に出なくても「声援」だけでプレイするようなプレイヤーがいてくれると思います。 僕があの時観たような熱狂的な試合が生まれていくことを『eスポーツ JAPAN CUP』に期待しており、僕も「戸田サイコロティクス」を運営することで参加して行こうとしています。 いずれにせよ日本では誰もやったことのない未踏に森にこそ未来があると信じて、 実践的に楽しんでプレイしていこうと思っています。 「e-Sports for all (すべての人とeスポーツを)」これが僕の願いです。 これからもどうぞ、よろしくおねがいいたします。
  4. Yossy✓
    犬飼さん お世話になっております。 熱い思いのこもったコメントありがとうございます。 先のコメントにも書きましたが筧さんが 様々な人々を巻き込み見事に形にまとめ上げ 定期的な開催を実現されていることは 犬飼さんが書かれている通り 筧さんだからこそ出来る素晴らしいことだと僕も思います。 プレーヤーコミュニティではNinjas in Pyjamas、4dimensioN といった 有名チームがリバイバルしましたが、 さらに犬飼さんも帰ってきて新旧の人々が 参加してシーンが盛り上がっているなと感じています。 新チームの展開に期待していますす。 今後ともよろしくお願いいたします。
  5. BRZRK
    今のまんまじゃプレイヤーが置いてきぼりなので 見ていて面白いと思えません。 鉄拳なんてメンツいつも一緒じゃないですか。